フィンランド映画祭 2011
上映作品
ラップランド・オデッセイ

ラップランド・オデッセイ

原題:Napapiirinsankarit
[オープニング作品]
94分/2010年/デジタル上映

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失業中のヤンネは、長年の恋人イナリからデジタルチューナー購入用に渡された50ユーロを、親友のカプとライハとの酒代に使ってしまう。いい加減なヤンネにほとほと嫌気がさしたイナリは、「翌朝までにチューナーを買ってこなければ別れる」と宣告する。無銭のまま放り出されたヤンネは、ふたりの仲間と一緒に200キロ離れたロヴァニエミまでチューナーを買い求めに行くことに。しかしその途中、イナリの元カレ、獰猛な美女軍団、警察、謎のロシア人たちとの遭遇など、次々と3人に災難が襲い掛かるのだった!? 凍てつく氷と雪の景色を舞台に、3人の男たちに降りかかるトラブルと成長を描いた、フィンランド版コミカル・ロードムービー。

2010年 第35回トロント国際映画祭出品作品/2011年 ラルプ・デュエズ国際映画祭 オレンジシネマシリーズ部門グランプリ受賞作品/2011年 フェストロイア国際映画祭 銀のイルカ賞受賞作品

ドメ・カルコスキ監督

1976年、キプロス共和国出身。5歳でフィンランドに移住。05年にUIAHで映画演出学の学士号を習得。『Beauty and the Bastard』(05)で長編映画デビュー。08年には、『The Home of Dark Butterflies』が米アカデミー賞外国映画部門フィンランド代表候補作に選出された。昨年、本映画祭でも上映された、『禁じられた果実』(原題:Killetty Hedelmä)はフェストロイア映画祭で作品賞を含む3部門に輝いている。

監督:ドメ・カルコスキ 脚本:ペコ・ペソネン 撮影:ピニ・ヘルステッド 製作:アレクシ・バルディ
キャスト:ユッシ・ヴァタネン、ヤスペル・パーッコネン、ティモ・ラヴィカイネン、パメラ・トラ

※10月2日(日)の上映前にセレモニー開催(予定)
※10月2日(日)、4日(火)の上映後、ドメ・カルコスキ監督によるティーチイン開催(予定)
グッド・サン

グッド・サン

原題:Hyvä poika
88分/2011年/デジタル上映

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女優のレイラはスキャンダルから逃れるようにして、イルマリとウントのふたりの息子と共に湖畔の別荘にやって来る。しかし親子水入らずの平穏な時間も束の間、すぐに物足りなさを感じはじめたレイラは友人たちを招待して賑やかな週末を過ごすことに。しかもその中にいた作家のアイモは週末を過ぎても別荘に滞在を続け、レイラとの距離を縮めていく。エキセントリックな一面を持つ母親をひたむきに支えるイルマリにとって、親子の間に水をさすように現れたアイモは、ひたすら煩わしいだけの邪魔な存在でしかなかった。一方、アイモも決して心を開かないイルマリに対して、徐々に不満を募らせていく。静かに綻びを見せていく青年の心情と次第に歪みが生じていく母子関係を丹念に描き上げていく異色作。

 

ザイダ・バリルート監督

1977年生まれ。チェコにある名門FAMUを経て、UIAHで学ぶ。『Glass Jaw』『Heavy Metal』など数本の短編を手がけたのち、昨年本映画祭で上映された『僕はラスト・カウボーイ』(原題:Skavabölenpojat)で長編映画監督デビュー。同作は09年釜山国際映画祭フラッシュフォワード賞ほか、フィンランド・アカデミー賞音響賞を受賞している。

監督:ザイダ・バリルート 脚本:ヤン・フォルストロム、ザイダ・バリルート 撮影:アヌ・ケラネン 
製作:エッリ・トイヴォニエミ、ミーシャ・ヤーリ、マーク・ルヴォフ
キャスト:エリナ・クニヒティラ、サムリ・ニーットュマキ、エーロ・アホ、アンナ・パーヴィライネン

※10月2日(日)の上映後、ザイダ・バリルート監督によるティーチイン開催(予定)
プリンセス

プリンセス

原題:Prinsessa
100分/2010年/デジタル上映

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1945年、暗い過去を背負い、統合失調症を伴う躁鬱病と診断され精神病院に入院させられたアンナは、自らを「プリンセス」と呼んで、王妃のように振る舞う。そんなアンナに対して最初は戸惑いを覚えた患者や病院スタッフも、やがて彼女を「プリンセス」として受け入れていく。楽しく歌い、踊り、周囲に施しをするプリンセス・アンナの存在は、次第に病院の雰囲気を明るく、和やかにし、患者たちを癒していくのだった。しかし担当医のヨハンだけはどこまでもアンナを患者扱いし、危険な手法を使ってでも医学的な治療を実施することにこだわり続ける……。実在したアンナ・ラッパライネンの物語をベースに、その稀有な半生を描いた心に染みるドラマ作。

2010年 エストニア・ブラックナイト映画祭 主演女優賞受賞作品/2011年 ケープワインランド映画祭 グランプリ受賞作品 /2011年 フェストロイア国際映画祭 特別賞受賞作品

アルト・ハロネン監督

1964年、ヨエンスー出身。86~89年にかけて、ヨエンスーの映画学校にて映画撮影術の講師を務めている。主に短編やドキュメンタリーを中心に、これまでに26本の作品を監督。さらに98年、テッサロニキ・ドキュメンタリー映画祭から、「最も重要なドキュメンタリー監督のひとり」と称され、05年には、フィンランド文科省からフィンランド賞を授与されている。フィンランド・ドクポイント・ドキュメンタリー映画祭の創設者でもある。

監督:アルト・ハロネン 脚本:ピルヨ・トイッカ、アルト・ハロネン、パーヴォ・ウェステルバリ
撮影:ハンヌ・ヴィティカイネン 製作:アルト・ハロネン
キャスト:カトゥヤ・クッコラ、サムリ・エデルマン、クリスタ・コソネン、ペーター・ブランゼーン

マダム・ヘッラ

マダム・ヘッラ

原題:HellaW
82分/2010年/デジタル上映

1920年代、実業家として成功を収めていたヘッラは、大恐慌の煽りを受けて資産を失い、再び劇作家として活躍する。さらにはその幅広い交友関係を生かして、冬戦争でのソビエトとフィンランドの和平にも大いに貢献する。しかしそんなヘッラの愛国精神や尽力とは裏腹に、フィンランド当局は彼女に国家反逆罪の疑いがあるとして、執拗に監視の目を光らせるのだった。やがて第2次世界大戦が勃発し、ヘッラの運命はさらに暗い闇へと引きずり込まれていく。1920年代~40年代にかけ、フィンランドの有名女性劇作家、実業家、活動家、母として波乱の人生を歩んだ、ヘッラ・ヴオリヨキの知られざる姿を綴った重厚な歴史ドラマ作。

2011年 マルシェ・ド・フィルム(カンヌ)出品作品/2011年 ソダンキュラ・ミッドナイトサン映画祭出品作品

ユハ・ヴオリヨキ監督

1962年、ヘルシンキ出身。これまでの主な監督、脚本、製作作品には、TV映画『Gourmet Club』(04)、『Joulutarina』(07)などがある。『Joulutarina』は、中国、スペイン、ポーランド、カナダ、ギリシャなどで劇場公開されている。さらに今後は、『Let My People Go!』(11/製作)、『Father, Son & Holy Cow』(12/共同製作)の2作品が待機している。

監督:ユハ・ヴオリヨキ 原案:オウティ・ニュータヤ 脚色:ユハ・ヴオリヨキ、撮影:ペーター・フリンケンバリ 製作:ユハ・ヴオリヨキ
キャスト:ティーナ・ヴェックストロム、ハンヌ=ペッカ・ビョークマン、マトゥレーナ・クースニエミ、マリア・ヘイスカネン

レア・エクスポーツ~囚われのサンタクロース~

レア・エクスポーツ~囚われのサンタクロース~

原題:Rare Exports
80分/2010年/シネマスコープ/デジタル上映

日本公式サイト≫

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クリスマスイヴを迎えた北フィンランド。クリスマスムードで賑わう町中とはほど遠い山村で、サンタを恐ろしい存在だと信じる少年ピエタリは、トナカイ猟を営む厳格な父親ラウノと寂しく過ごしていた。そんな中、考古学上の発掘作業の名目で、国境付近の山に封印されたという「本物のサンタクロース」が多国籍企業の社長の手によって掘り起こされていた。すると地元の子どもたちが次々と失踪、トナカイの大量死が発生するなど奇妙な事件が後を絶たない。ピエタリと大人たちは町を守ろうと、一攫千金狙いの多国籍企業、サンタクロース相手に戦いを挑むのだった……。世界各地で絶賛されたブラックユーモア溢れる珠玉のクリスマスファンタジー!

2010年 シッチェス・カタロニア国際映画祭 最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀撮影賞受賞作品/ 2010年 ピアッザ・グランデ:ヴァラエティー賞受賞作品

ヤルマリ・ヘランダー監督

1976年、ヘルシンキ出身。テレビコマーシャル作品で注目され、フィンランド国内外の大手会社の広告を多数手がける。その後、短編映画『RareExportsInc.』が脚光を浴び、ドノスティア=サンセバスティアン国際映画祭をはじめ数々の映画祭で上映されたほか、ニューヨーク近代美術館にも収蔵された。さらに、フランス、イタリアなどでTV放映もされている。アクションをベースに映画技術を駆使しつつ、ひねりを効かせたコメディ仕立ての作品を得意とする映像作家である。

監督:ヤルマリ・ヘランダー 脚本:ヤルマリ・ヘランダー 原案:へランダー兄弟 撮影:ヤルマリ・ヘランダー 製作:ペトリ・ヨキランタ 
出演:オンニ・トンミラ、ヨルマ・トンミラ、イルマリ・ヤルヴェンパー、ペートル・ヤコビ